一般社団法人入間青年会議所 40 周年長期ビジョン

(はじめに)
私たち一般社団法人入間青年会議所は、「明るい豊かな社会」の実現を目指し、1977年にこの入間の地に誕生してから「タブーへの挑戦」「夢」というテーマを掲げ、未来を見据えたまちづくり運動に邁進してまいりました。創立40周年を迎えた本年、一般社団法人入間青年会議所の目指す永遠のテーマ「夢あふれるまち」の実現に向けて、10年後の未来像を描くことで、私たちのまちである入間市がより発展し、市民がこのまちで暮らすことに幸せを感じ、住み続けたいと思えるまちづくりを行ってまいります。

(現状認識と将来への課題)
私たち一般社団法人入間青年会議所が創立40周年を迎えた2016年現在、交通網の発達で世界中の距離は縮まり、情報技術の発達によりあらゆる情報が簡単に手に入るようになりました。世界の出来事が身近なものとして感じられる程グローバル化が進み、物事の変化のスピードは過去に類を見ない程早くなっています。そして、地方創生の名の下に人口流出を防ぐため自治体同士の競争が始まり、自治体が発信した情報を市民が比較し住み暮らす場所を選ぶ時代が来ています。そうした中で、これまでと同様の公共事業や補助金頼みの拡大路線を選ぶ地方は衰退し、結果を出す地域とそうでない地域との格差は顕著となりつつあります。また、全国的に広がる少子高齢化の波は私たちのまち入間市にも押し寄せており、加えて全世代の人口が減少に転じています。これからの入間市を支える責任世代にかかる負担は増加の一途を辿っています。当然の事ながら従来のコミュニティを維持する事
は困難であることが予想され、これからの時代に合ったコミュニティの在り方を模索していかなければなりません。このような時代背景の中で入間市をより良くしていくためには、『住み続けたいまち入間市とはどのようなまちなのか』というまちの未来像をわたしたち市民一人ひとりが考え、共に語り合い、実現に向けて行動していく必要があるのです。

(40周年長期ビジョン)
大きく時代が変化していく混沌とした世の中で、変わってはならないものがあります。それは日本人として脈々と受け継がれてきた、他者と共存共栄を図ることのできる心の在り方だと考えます。「おかげさま」や「お互い様」といった相手を慮る心こそ、世界に誇るべき価値観です。その上で歴史から学び、自らの確かな指針を持つことが大切です。同時に自らの経験だけにとらわれない広い視野、しなやかな思考を持つことで他者の意見や考えを受け止めることが出来、自らの想いが磨かれていくのです。こうして培われた目に見えない価値や文化を守り未来に繋いでいくことが、市民一人ひとりの輝きとなってまちに伝播していくのです。

目指すまちのビジョン:「ひとが輝くまち」
●自ら変化を起こすひとづくり
・新たな価値を生み出すことのできる、未来を担う人財の育成世の中の変化のスピードが速く、情報過多の時代において、必要な情報を精査し知識を知恵に変えることが必要です。様々な場面において経験を重ねる中で、一つの正解を出すのではなくひとの共感を得ることで、ひとや地域を巻き込んで行動できる新たな価値を見出すことの出来るひとづくりを行います。
●誇りの持てるまちづくり
・キラリと光るまちの魅力づくり
私たちのまちの良いところ、自信を持って人に伝えられる、誇りを持てるまちの魅力を見出すことで、愛郷心が育まれるまちづくりを行います。
●生き生きと活躍できる繋がりづくり
・大小様々なコミュニティを繋ぎ、自分らしさを発揮できる繋がりづくりこれまでの広い地域のつながりだけでなく、人数や規模、大小さまざまなつながりを持つことで、自分らしく居られる、安心できる場が多く持てると考えます。一つ一つのコミュニティを繋
ぎ、このまちに住んでよかったと幸せを感じられる繋がりづくりを行います。まちづくり・人づくり・繋がりづくりの3つの輪づくりを行いながら、私たちのまち入間市に住み暮らす人々が自分らしく、居場所を感じられる、しあわせを感じることのできるまち「ひとが輝くまち」の実現に向けて運動に邁進してまいります。「ひとが輝くまち」を目指して -アクションプランー○リーダー研修・育成私たち一人ひとりの資質向上に向けた研修・まちづくりの実践を通したリーダー育成
○次世代育成
今後のまちを担う人材・子どもたちの育成に関する事業
○強いネットワーク作り
運動をまち全体に波及させていくための新たなネットワーク・コミュニティ作り
(おわりに)
私たちのまち入間市が「夢あふれるまち」になるためには、「夢」を持つひとが増えること、まちに夢が持てることが必要です。まちに住まうひとが安心して暮らすことが出来、ひととの関わりの中で、人への憧れ、あなたのようになりたいと感じ、気づきを得ることで、目指す姿に向けて目標や夢を持ち自分らしく生き生きと活動することにつながります。大小さまざまな夢を持ち、未来の自分に向けて行動することで一人ひとりが輝きます。その輝きが人から人へ波及していくことで「夢あふれるまち」が実現できると考えます。