2025年度 理事長所信
スローガン
「まちの灯であれ」
~創造力がまちの未来をリードする~
< はじめに >
私たち一般社団法人入間青年会議所は1977年の創立以来、このまちの先頭に立ち続け「夢あふれるまち」をテーマに「明るい豊かな社会」の実現を目指し運動に邁進してきました。50周年を目前に控えた私たちは、先輩諸氏より脈々と受け継がれてきたこのまちへの想いと未来を指し示す「灯」としての誇りを絶やすことなく、さらなる未来へと繋ぐための創造力あふれる果敢な運動を展開して参ります。
私たちはAI時代の真っ只中にいます。AIは作業の自動化や高度なデータ処理を可能にし、労働力不足の解消や産業の発展に欠かせない技術として、日々目覚ましい進化を続けています。しかし、理想を描き実現を目指して行動にまで移すための根幹となる創造力はAIがいかに進化しようとも獲得できない、私たち人類だけが持ち得るものです。
創造力とは既存の知識やデータを土台としながらも、それに感情や直感を加えて新たなアイデアを生み出し、現実の制約に囚われない未知の世界を思い描く力です。そして、まさに創造力こそがいつの時代もイノベーションを起こし、社会に豊かさをもたらす原動力となってきました。
私たちは改善が見られない人口減少や国際情勢の不安定さ、そして南海トラフ地震など予測困難な自然災害への恐れといった、多くの不安感に覆われています。目の前の不安感が未来を見据える視野を狭め、理想を描く力を弱めてしまいます。こんな時代だからこそ私たち一般社団法人入間青年会議所は、率先して創造力を発揮し、輝く理想を描き、実現へと繋げる姿を提示すべきなのです。それこそが、この不安感という闇に覆われた時代において、まちを未来へと導く希望の「灯」となるからです。
< 未来を創る想いの拡大 >
私たち一般社団法人入間青年会議所が入間市において「明るい豊かな社会」を実現するためには、次代を担う新たな仲間を迎え入れ、地域のリーダーとなる人財を育成し続けることが不可欠です。新たな仲間を迎え入れるには、私たち一人ひとりが青年会議所活動の中で得た成長の体験と、培われた未来を創る想いを発信していくことが必要であると私は考えています。また、新たに仲間となったメンバーが組織の文化や価値観に触れ、まちの未来を担う意志を育むことで私たちの運動を持続可能なものにします。そして、人は人によって磨かれると言われる通り、多くのメンバーでの活動は互いに更なる成長の機会を提供し合うことができるのです。
一人でも多くの青年が一般社団法人入間青年会議所の活動に触れ、共に歩みを進めることはこのまちの未来を切り拓く力になります。私たちは組織一丸となって、行政、各種団体、企業、市民とのコミュニケーションを通じて入間市全体に未来を創る想いへの共感を広げて参ります。
< 未来を創れるまちづくり >
私たちのまち入間市は、自然の豊かさと都心へのアクセスの良さが両立した住みよいまちとして着実に発展を遂げてきました。しかしながら、20年後には人口の約40%が65歳以上となる推計もあり、少子高齢化による経済活動の縮小が危惧されています。では、少子高齢化でまちから活気は失われてしまうのでしょうか。まちの活気は、単に経済活動の量に左右されるものではなく、このまちの未来を想い、理想を実現したいという意志を持った市民が増えることで生み出していくことができるのです。
まちの未来を創るためには目の前の課題やニーズに対応するだけでなく、市民一人ひとりが持つ理想を引き出し、共感を広げていく環境づくりが重要です。市民に自分たちの手で未来を創るという想いを広げるためには、私たちメンバー一人ひとりがこのまちとの繋がりを深く見つめ直し、理想を描くことが出発点となります。そして、描いた理想を市民が体験できる形で実現することで、自分自身の理想を実現できる可能性を実感する機会を提供します。
また、行政、各種団体、企業との繋がりを活かし、私たち一般社団法人入間青年会議所がまちの未来を創るプラットフォームとして一人でも多くの市民の理想を引き上げ、実現できる環境を創出して参ります。
< 未来を創れるひとづくり >
まちの未来を担う次世代の成長は持続可能なまちに必要不可欠です。私たちのまち入間市での生活は首都東京に影響を受けている部分も多く、仕事や学業、遊びの場に都心を選ぶことがごく自然に市民の生活に浸透しています。学生が通学を通じてこのまちに関わる機会があるものの、その先の進路において都心の高度な生活機能は無視できない存在となっており入間市は通過点として一時的な繋がりとなってしまうことも多く見受けられます。しかし、市内在住に限らず通学のみであっても紛れもなく入間市に暮らす仲間であり、この期間にできた地域との繋がりや成功体験、友情は愛郷心として心に残るものとなるのです。いつまでもこのまちの仲間としての想いを持つことは、まちの未来を創る新たな方向性の一つとなるはずです。
次世代がまちの未来に理想を抱くためには、先導する私たちメンバーが次世代の持つ創造力と思い描く未来のビジョンに対する理解を深めることが出発点となります。そして、対話を通して共に理想を描き、次世代が自らをリードする力を育むことで実現性を高めます。また、理想を実現するまでのプロセスを体験する機会を提供することで、未来のまちの価値を創り出す人財を育成して参ります。
< 未来を創れる組織づくり >
オンライン環境の発展により、SNSなどを通じて世界中の人々が容易に繋がり、考え方や文化、ライフスタイルが共有される時代となりました。個人の発信の自由度が高まる中で他者の意見や違いを尊重する方向へと社会は進んでいます。このような時代であっても組織として行動する理由は、一体感を通じて発信力を高めることであり、個人が尊重される社会において理念浸透の重要性が一層高まっています。
また、私たちが組織として理念に基づいた活動を続けることで、その姿勢に共感する人々が集まり、行政や各種団体、企業との新たな協力関係やコミュニティを生み出すことへと繋がっていくのです。
私たち一般社団法人入間青年会議所が50周年という節目が目前に迫る中で、創立40周年を迎えた際に策定した長期ビジョン「ひとが輝くまち」の検証をすると共に、更に未来へと想いを紡ぐことができる強固な組織づくりを目指さなければなりません。
組織力強化として、メンバー間の対話の機会を創出して結束力を高めると共に、青年会議所の理念への理解を深めるため、他LOMとの協働事業を実施します。また、日本青年会議所、関東地区協議会、埼玉ブロック協議会への出向と事業へのサポートを行い、志を同じくする多くの仲間と交流することで青年会議所への帰属意識を高める機会をメンバーに提供します。
組織間連携として、万燈まつりの各種会議、わんぱく相撲に関する会議体へ出向し、まちの未来への架け橋となる絆を深めると共に、次世代のメンバーへと繋いで参ります。
< 最後に >
一、心に抱く理想が実現されたものは社会に豊かさをもたらす。
二、理想の実現を目指すことで、困難な状況にも立ち向かう意志が培われる。
三、理想への共感がコミュニティや繋がりを生む。
私は、理想の実現とは、未来を創り続ける好循環を生むと同時に、青年会議所の掲げるJC三信条である「奉仕・修練・友情」を網羅したJC運動の回答のひとつであると考えています。創造力を発揮した理想とは自分自身の内から出てくるものであり、その実現は自分らしく生きる未来へと繋がります。賛否両論起こるかもしれない、失敗するかもしれないと理想を曲げない決断力と、何者でもない私たちだからこそ「今」行動にまで移すべきであるという意志を持った人財が、未来を創れる入間市をリードすると確信しています。
圧倒的な理想を描き、限られた時間の中でやりたいようにやる、それがまちの課題を解決する突破口になるのだと、自信を持って発信します。それができるのは、私たちがやらねば誰がやるという当事者意識と利他の精神が集う青年会議所の一員であるからであり、私たち一般社団法人入間青年会議所は、入間市に存在する青年会議所としてその全てを用いて、このまちの先頭に立ち未来を指し示す「灯」としての役割を全うして参ります。
【2025年度組織概要】
• 副理事長
理事長を補佐すると共に円滑な委員会・会議体運営と指導を行います。
• 専務理事
組織全般の円滑な運営を補佐すると共に、スタッフ会議、理事会議の運営、災害時は対応本部の運営を行います。また、想いの拡大特別会議を支援します。
• 事務局長
財政面のほか事務局の円滑な運営を図ります。総会の運営を行います。また、監事と共に効率的な会議運営のため、財政審査会議を開催します。
• 直前理事長
LOM力向上会議を統括し、他LOMとの協働、会員相互の交流を通して組織力を高める事業を行います。
• 顧問
理事長をはじめとする全メンバーへ助言と支援を行います。
< 想いの拡大特別会議 >
議長統括のもとメンバーを適宜招集し、未来を創る想いの拡大を通して新たな仲間を迎え入れるための会議や事業を実施し、2026年度スタート時のメンバー50名を目指します。
< まちの未来づくり委員会 >
率先してこのまちで理想や夢を実現する事業を実施します。また、行政、各種団体、企業と連携し、市民が理想を実現できるプラットフォームを構築します。
< 未来の担い手づくり委員会 >
地域の学校と連携し主体性をもった未来のまちの価値を創れる人財を育成する事業を実施します。また、メンバーの創造力を向上させる事業を実施します。
< 50周年準備会議 >
一般社団法人入間青年会議所創立50周年を迎えるにあたり、創立40周年に策定した長期ビジョン「ひとが輝くまち」達成に向けた検証を行います。また、創立50周年記念式典開催に向けた検討と準備を行います。
< LOM力向上会議 >
組織力を高めるため、近隣LOMとの協働事業を実施します。また、委員会の垣根を越えたメンバー間の交流を促進するための仕組みの構築と事業を実施します。
< 出向連携推進会議 >
日本青年会議所、関東地区協議会、埼玉ブロック協議会への出向、事業参加の推進とサポートを行います。また、組織間連携に関わる事業を実施します。
< 事務局 >
一般社団法人として定款に基づく円滑な組織運営、事業の対外発信に関する取りまとめを行います。